はじめに:花粉症は体質改善で軽くなる?
「毎年、花粉の季節がつらい…」
「くしゃみ、鼻水、目のかゆみが止まらない…」
そんな花粉症の悩み、実は 漢方で体質を整えることで、軽減できる かもしれません。
中医学では、
花粉症は 体のバリア機能(衛気)が弱いことや、体内に余分な湿が溜まっていること が原因と考えます。
今回は、花粉症に役立つ漢方薬を5つご紹介します。

花粉症は「衛気」「水分代謝」「炎症」の3つを整えることがカギ
中医学では、花粉症は以下の要因で起こると考えられます。
衛気(えいき)の不足 → 体のバリア機能が低下し、花粉に負けやすくなる。
湿が溜まる → 体に余分な水分が溜まり、鼻水・むくみ・重だるさが起こる。
熱がこもる → 炎症が悪化し、目のかゆみや充血、のどの痛みが出やすくなる。
花粉症におすすめの漢方薬5選
1. 衛益顆粒(えいえきかりゅう)
体のバリア機能(衛気)を強化
- 体質的に風邪をひきやすい、アレルギーが多い人向け。
- くしゃみ・鼻水・目のかゆみが出やすい人に。
2. 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
余分な水分を排出し、むくみ・鼻水を改善
- 体に湿が溜まっているタイプ(むくみやすい、体が重い)。
- 鼻水が多く、ドロッとした感じがある人。
3. 消風散(しょうふうさん)
かゆみ・炎症・湿疹がある人向け
- 目や鼻のかゆみがひどい。
- 皮膚のかゆみや赤みがある。
4. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
透明な鼻水・くしゃみが止まらない人向け
- 水っぽい鼻水が大量に出る。
- 鼻づまり、くしゃみがひどい。
5. 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻づまり・頭が重いタイプに
- 鼻が詰まり、頭が重くぼーっとする。
- 鼻水が黄色く、粘りがある。
花粉症対策におすすめの生活習慣
- 食事でバリア機能を高める(ネギ・生姜・レンコン・味噌汁など)
- 冷たいもの・甘いものを控える(体に湿をためやすい)
- 軽い運動で巡りを良くする(ストレッチ・ウォーキング)
- 寝る前に白湯を飲む(体を温め、免疫を整える)
まとめ
- 花粉症対策は「衛気」「水分代謝」「炎症」を整えることが大切
- 衛益顆粒、防已黄耆湯、消風散、小青竜湯、葛根湯加川芎辛夷をチェック
- 生活習慣を見直して、花粉シーズンを快適に乗り切ろう
「今年こそ、花粉に負けない体を目指したい」と思ったら、
ぜひ中医学の知恵を取り入れてみてください。
