はじめに:冷え性に悩む方へ
寒い冬になると、手足の冷えや全身が冷える感覚に悩む方が多いですよね。
冷え性は単なる不快感だけでなく、健康に影響を及ぼす場合もあります!
そこで今回は、
漢方の視点から冷え性の原因をひも解き、タイプ別の改善方法を紹介します。
体を内側から温め、冬を快適に過ごしましょう♪
冷え性のタイプとその原因
冷え性の原因は人によって異なります。漢方では以下の3つのタイプに分けて考えます。
- 気虚(ききょ):エネルギー不足による冷え
- 特徴:疲れやすい、息切れ、全身のだるさ。
- 原因:エネルギー(気)が不足し、体を温める力が弱くなっている。
- 血虚(けっきょ):血液不足による冷え
- 特徴:手足が冷たい、顔色が悪い、めまい。
- 原因:血液の不足や循環不良により体が十分に温まらない。
- 陽虚(ようきょ):体内の火力不足による冷え
- 特徴:下半身が冷える、むくみやすい、元気がない。
- 原因:体を温める陽気(熱)が不足している。

タイプ別の漢方薬と食材
冷え性のタイプごとに適した漢方薬や食材を紹介します。
1. 気虚タイプの方におすすめ
- 漢方薬:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
- 食材:もち米、山芋、かぼちゃ、鶏肉
- アドバイス:適度な運動で気を巡らせることが大切。
2. 血虚タイプの方におすすめ
- 漢方薬:四物湯(しもつとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 食材:黒豆、ほうれん草、レバー、竜眼肉(りゅうがんにく)
- アドバイス:鉄分やビタミンを積極的に摂取し、血液を補う工夫を。
3. 陽虚タイプの方におすすめ
- 漢方薬:八味地黄丸(はちみじおうがん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 食材:生姜、にんにく、シナモン、羊肉
- アドバイス:体を冷やす食べ物や飲み物(冷たい飲み物、生野菜)は控える。

簡単に作れる冬の薬膳レシピ
1. 気虚タイプの温活スープ
- 材料:鶏肉、山芋、にんじん、生姜
- 作り方:材料を一口大に切り、鍋で煮込むだけ。塩としょうゆで味を調える。
2. 血虚タイプのほうれん草と黒豆のスープ
- 材料:ほうれん草、黒豆、竜眼肉、鶏ガラスープ
- 作り方:黒豆をやわらかく煮てから、ほうれん草と竜眼肉を加える。
3. 陽虚タイプの羊肉と生姜の煮込み
- 材料:羊肉、生姜、ねぎ、シナモン
- 作り方:羊肉を炒めた後、生姜とシナモンを加えて煮込む。

日常生活で冷え性を改善するポイント
- 適度な運動:ヨガやストレッチで血流を促進。
- 衣類で温度調節:特に首、手首、足首を温める工夫を。
- 入浴:ぬるめのお湯にじっくり浸かることで全身を温める。
- 温かい飲み物:生姜紅茶やシナモンティーがおすすめ。
まとめ
冬の冷え性は、
体質に合った漢方薬や食材を取り入れることで改善が期待できます。
冷え性の原因を理解し、適切な対処を行うことで、寒い冬も元気に乗り越えましょう。
体質や症状に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
