【要点】
- 知柏地黄丸とは?:六味地黄丸をベースに、体の熱を冷やします生薬を加えた処方。
- 適応症:ほてり、のぼせ、口臭、寝汗などの症状を伴う腎陰虚。
- 六味地黄丸との違い:六味地黄丸は腎の陰を補う処方、知柏地黄丸は熱を冷ます効果も追加。
- 類似薬との使い分け:杞菊地黄丸は目のトラブルに適応。
1. 知柏地黄丸とは?
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)は、
六味地黄丸をベースに、黄柏(おうばく)と知母(ちも)という生薬を加えた処方です。
特に、のぼせや寝汗、ほてりなど、腎陰虚による熱の症状を伴う方に適しています。
2. 六味地黄丸との違い
六味地黄丸は、
腎の陰を補う処方で、乾燥感や頻尿、冷えなどの陰虚症状に効果的です。
一方、
知柏地黄丸はこれに加えて、黄柏と知母が体の熱を冷ます効果を発揮します。
- 六味地黄丸:腎の陰を補う。 乾燥や冷えに適応。
- 知柏地黄丸:腎臓の陰を補いながら、ややな熱を冷ます。ほてりやのぼせに適応。

3. 類似薬との利点
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
杞菊地黄丸は、
六味丸に枸子(くこし)と菊花(きくか)を加えた処方です。
腎臓を補うだけでなく、目の健康をサポートするのが特徴です。
- 知柏地黄丸:熱症状(ほてり、のぼせ、寝汗、口臭)を改善したい方に。
- 杞菊地黄丸:目の疲れ、視力低下、目の乾燥感に悩む方に。

4. 主な効果
- 腎を補う:腎陰を補い、体の潤いを補給します。
- 熱を冷ます:ほてりや寝汗、のぼせを緩和します。
- 老化予防:腎臓を整えることで、全身のバランスを整え、老化を遅らせます。
5. 構成生薬
知柏地黄丸には、8種類の生薬が含まれています。
- 六味地黄丸の生薬:
地黄、山茱萸、山薬、茯苓、沢瀉、牡丹皮
→腎を補い、体を潤す。 - 追加の生薬:
知母(ちも):体を冷やし、熱を鎮める。
黄柏(おうばく):炎症を抑える、控えめな熱を冷ます。

まとめ
知柏地黄丸は、
腎を補いながら体の熱を冷ます特徴を持つ漢方薬です。
のぼせやほてりなどの熱症状がある方には最適で、
六味地黄丸や杞菊地黄丸などの類似薬を症状に合わせて漢方薬を選ぶことで、
より快適な毎日を過ごせます。
気になる方は近くの漢方薬局の相談してみてください♪
