自分の体質は?漢方の体質チェック!!

東洋医学

7タイプのセルフチェック&今日からの整え方

はじめに

「なんとなく不調が続く」

「検査は異常なし。でもつらい」

そんなときは、自分の体質(たいしつ)を知るのが第一歩です。

この記事は、

漢方の基本7タイプをやさしく解説し、すぐ使えるチェックで今のあなたの傾向をつかめるようになっています。

専門用語には短い説明つけているので

5分で完了、コーヒー1杯分の時間で活用してみてください。


体質ってなに?

漢方は、からだを「気・血・水(津液)」と「陰・陽」のバランスで見立てます。

  • 気(き):動く力・元気のエネルギー
  • 血(けつ):栄養と潤いを運ぶもの
  • 水(すい):体内の水分(リンパ・体液のイメージ)
  • 陰(いん):しっとり整える・クールダウン
  • 陽(よう):温める力・活動のドライブ

この針が片寄ると不調が出やすくなります。

まずは今の傾きをチェックしましょう。


チェックのやり方

  1. 各タイプの項目で当てはまるものにチェックしてください。
  2. タイプごとにチェック数を合計
    • 4つ以上…その体質の可能性が高い
    • 2〜3つ…その傾向がある
    • 0〜1つ…可能性は低め
  3. 複数タイプに当てはまってOK。上位1〜2タイプを“今の体質”として対策を読み進めましょう。

体質は季節・生活で変わります。

3か月おきに見直すと、変化に気づきやすいです。


基本7タイプのセルフ診断チェック

① 気虚(ききょ):エネルギー不足ぎみ

  • 朝からだるい/エンジンがかかりにくい
  • 風邪をひきやすい・治りにくい
  • 食後に強い眠気が出る
  • 少し動くと息切れしやすい
  • 声が小さく疲れて見える
  • 下痢・軟便になりやすい

整え方のコツ

  • 食事:温かい主食(米・雑穀・芋)鶏肉・大豆。冷たい飲み物・甘い間食の“ダラダラ食べ”は控えめに。
  • 生活:睡眠を最優先。朝は白湯→深呼吸でスイッチON。

② 血虚(けっきょ):栄養と潤い不足ぎみ

  • 立ちくらみ・めまい
  • 顔色が青白い/爪が割れやすい
  • 目の乾き・疲れ/抜け毛が気になる
  • 眠りが浅い(寝つき悪い・夢が多い)
  • 月経量が少ない・色が淡い(女性)
  • 乾燥肌・かゆみが出やすい

整え方のコツ

  • 食事:赤・黒色の食材(なつめ、黒ごま、黒豆、ほうれん草、レバー少量)をバランスよく。
  • 生活:23時前の就寝が“血”の育ちを助けます。目の酷使はこまめに休憩。

③ 気滞(きたい):ストレスで巡りが滞りがち

  • 胸やみぞおちがつかえる/ため息が出る
  • イライラ・PMSで気分の波が大きい
  • 便がコロコロ/ガスが溜まりやすい
  • 首肩こり・顎の食いしばり
  • 食欲が気分で乱高下(過食・不振)
  • 生理前の張り・痛み(女性)

整え方のコツ

  • 食事:香りのある食材(しそ・陳皮・柑橘・ミント・ねぎ)。
  • 生活:湯船10分+ゆる運動、画面作業は45分ごとに小休止

④ 瘀血(おけつ):血の巡りがにぶい

  • 慢性の肩こり・冷えのぼせ
  • 刺すような痛み/生理痛が強い(女性)
  • 手足のしびれ・こむら返り
  • 目の下のクマ・くすみ
  • 舌色が暗い/舌裏の静脈が太い
  • 吹き出物が治りにくい

整え方のコツ

  • 食事:青魚(EPA/DHA)・玉ねぎ・にんにく少量・シナモン少量
  • 生活:からだを温める習慣+ストレッチ。同じ姿勢は1時間で立つ

⑤ 痰湿(たんしつ):余分な“水・油”がたまりやすい

  • むくみ・体が重だるい
  • 雨や湿気の日に頭が重い
  • 胃もたれ・ねばい痰・鼻づまり
  • 皮脂・ベタつき・ニキビが出やすい
  • 甘いもの・揚げ物・乳製品が好き
  • 舌が大きく歯の跡(歯痕)がつく

整え方のコツ

  • 食事:はとむぎ・小豆・とうもろこし(ひげ茶も◎)・きのこ・海藻
  • 生活:夜食をやめる・よく噛む。甘いカフェドリンクは“回数を決める”。

⑥ 陰虚(いんきょ):潤い&クールダウン不足

  • 口や喉が渇く/ほてり・寝汗
  • 皮膚・目の乾燥
  • 便がコロコロ/痔のトラブル
  • イライラ・中途覚醒
  • 舌が赤く、苔が少ない
  • 激辛・アルコールで不調が悪化

整え方のコツ

  • 食事:梨・白きくらげ・はちみつ少量・豆腐・山芋・百合根
  • 生活:夜更かし・長風呂・激辛・アルコールは控えめに。カフェインもほどほどに。

⑦ 陽虚(ようきょ):温める力が弱りぎみ

  • 手足・下腹が冷える/むくみやすい
  • 朝つらく温まるまで時間がかかる
  • 薄い尿が多い/下痢しやすい
  • 雨の日や冬に悪化しやすい
  • 顔色が白っぽい・声が弱々しい
  • 冷たい飲食でお腹をくだしやすい

整え方のコツ

  • 食事:温かい汁物生姜・ねぎ・シナモン少量鶏肉・ラムを少しずつ。
  • 生活:首・足首・お腹の保温。飲み物は常温〜ホットへ。

結果の読み方

  • 上位1〜2タイプが“今の体質”。
  • よくある組み合わせ
    • 気虚 × 痰湿:だる重+むくみ
    • 気滞 × 瘀血:ストレス+血行停滞
    • 血虚 × 陰虚:栄養&潤い不足
    • 陽虚 × 痰湿:冷え+水はけ低下

迷ったら:まずは土台(気虚・陽虚)水はけ(痰湿)から整えると、他の不調も連動してラクになりやすいです。


西洋医学の視点

  • 気虚・陽虚:自律神経・基礎代謝・体温調節の課題を示すサインに似ることがあります。
  • 血虚:鉄・たんぱく質・睡眠不足が肌や髪、集中力に影響する点と重なります。
  • 瘀血:末梢循環・筋緊張・冷えと関係。姿勢や運動不足も要因に。
  • 痰湿:糖質・脂質・塩分・アルコール、腸内環境、睡眠不足が絡みやすい。
  • 陰虚:ストレス過多・刺激物・寝不足→“乾き・ほてり”につながりやすい。

体質チェックは医療的な診断ではありません。

体調に不安があるときは、医療機関や専門家にご相談ください。


今日からできる“共通の3習慣”

  1. 23時前にベッドへ:内側の修復タイムを確保。
  2. 朝は白湯+深呼吸:めぐりのスイッチをやさしくON。
  3. 一汁三菜を温かく:主食・たんぱく質・野菜を過不足なく。

まとめ

体質は弱点ではなく、整え方の地図です。
今日の小さな一歩(よく眠る・温かい食事・深呼吸)だけでも、からだは静かに応えてくれます。

完璧じゃなくて大丈夫。

「できることから、気持ちよく」でいきましょう。

この記事を保存して、季節の変わり目にもう一度チェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
漢方太郎

薬剤師・中医学養生士

「東洋医学で、毎日をもっとやさしく、心地よく。」
病院薬剤師として10年、調剤薬局で6年の経験を積み、現在は漢方薬局の開局に向けて奮闘中。

中医学や薬膳の知恵を活かして、20〜50代女性の“キレイ”と“元気”を内側からサポートする情報を発信しています。

専門用語もやさしく解説しながら、読んだ人の心と体がふっと軽くなるような発信を心がけています。

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