寒い時期になると特に寝る時の足のつりがでていきますよね。
つった痛みで目を覚ますのはツラいです。
そんな、足のつりを和らげてくれる漢方があるので紹介します♪
【要点】
- 芍薬甘草湯とは?:筋肉のけいれんや痛みを和らげる伝統的な漢方薬。
- 効果:急な筋肉の痛み、こむら返り、腰痛、月経痛などに有効。
- 使用法と注意点:症状があるときに即効性が期待できるが、長期使用は避けるべき。
1. 芍薬甘草湯とは?
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、
筋肉の痛みやけいれんを和らげる効果がある漢方薬です。
日本や中国の伝統医学で古くから使用されてきました。
漢方の世界では「即効性がある」として知られ、スポーツや日常生活で筋肉のけいれんや痛みを感じた際に速やかに効果が期待できる薬です。
主に、芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)という二つの成分から構成されており、このシンプルな構成が効果的に働きます。
2. 芍薬甘草湯の効果
芍薬甘草湯には、筋肉のけいれんや痛みを抑える鎮痛・鎮痙作用があり、
さまざまな症状に対して用いられます。
1) 急な筋肉のけいれんやこむら返り
芍薬には筋肉のけいれんを抑える作用があり、甘草には鎮痛作用があります。
これにより、こむら返り(足がつること)を和らげるのに適しています。
特に運動中や就寝中に足がつる場合や、筋肉が痙攣するような不快感に速やかに対応します。
2) 腰痛や関節痛
芍薬甘草湯は、筋肉が硬直して痛みを伴う腰痛や関節痛にも用いられることがあります。
筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげる効果があるため、日常的に腰痛や肩こりがある人にも有効です。
3) 月経痛や下腹部痛
女性の月経痛や下腹部の痛みにも効果があるとされています。
芍薬の働きが筋肉をリラックスさせ、甘草が痛みを緩和するため、
痛みが強いときや即効性が求められる場面で使用されています。
3. 使用法と服用のタイミング
芍薬甘草湯は、症状が出たときに即効的に効果が出る漢方薬として利用されています。
以下は一般的な使用方法と注意点です。
- 服用のタイミング:筋肉のけいれんや痛みを感じた時、または月経痛が始まった時など、症状が出た際に服用することが推奨されます。症状が和らいだら服用を中止します。
- 服用の量:通常は添付の用法用量を守り、症状に応じて適量を服用します。
4. 使用時の注意点
芍薬甘草湯は即効性がある一方、以下のような注意点もあります。
- 長期連用を避ける 芍薬甘草湯は、即効性が求められる症状に対して使用されるため、長期使用は避けることが基本です。長期使用により、むくみや血圧上昇といった副作用が現れる可能性があるため、頻繁に服用しないようにしましょう。
- 持病がある場合は医師に相談 高血圧や腎臓病などの持病がある方は、甘草成分が影響を与える可能性があるため、服用前に医師に相談することが推奨されます。
まとめ
芍薬甘草湯は、筋肉の痛みやこむら返りなど、
急に起こる症状に対応するための即効性がある漢方薬です。
スポーツ後や夜中の筋肉のけいれん、
月経痛といった痛みを抑えるため、
家庭での常備薬としても役立ちます。
ただし、長期使用は避け、必要な時だけ適切に使用することが大切です。