【要点】
- 参馬補腎丸:胃腸が弱い方にも適した補腎薬で、冷えや疲労感に効果的。
- 参茸補血丸:補腎(陰陽)と同時に血行促進(活血)をサポートし、冷えやむくみを改善。
- どちらを選ぶ?:症状に応じて選ぶことで、効果的に体質改善が期待できる。
1. 地黄なしの補腎薬とは?
地黄は補腎薬に広く用いられる生薬ですが、
消化器に負担を感じる方には合わない場合もあります。
そのため、地黄を含まない補腎薬は、胃腸が弱い方にも使いやすい処方です。
代表的な補腎薬として、
参馬補腎丸と参茸補血丸が挙げられます。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った処方を選ぶことが健康維持のカギです。
2. 参馬補腎丸の特徴
主な効果:
- 補腎(陽)作用が強く、冷えや疲労感を改善します。
- 胃腸が弱い方にも使いやすい処方設計。
こんな方におすすめ:
- 冷え性やエネルギー不足が気になる方。
- 慢性的な疲れを感じる方。
構成生薬:
人参、茯苓、縮砂、海馬、鹿茸、淫羊藿、補骨脂、杜仲、五味子、山茱萸、竜骨
- 人参:体力を補う。
- 海馬:精力を高める。
- 鹿茸:体を温め、活力を向上させる。
参馬補腎丸は、腎陽を補いながら、胃腸への負担が少ない処方で冷えや疲労感を効果的にケアします。
3. 参茸補血丸の特徴
主な効果:
- 補腎(陰陽)のバランスを整え、血行促進(活血)をサポートします。
- 冷えやむくみ、血行不良による肩こりなどに効果的。
こんな方におすすめ:
- 冷え性に加え、むくみや肩こりが気になる方。
- 血行不良が原因で疲れを感じやすい方。
構成生薬:
鹿茸、熟地黄、人参、当帰、黄耆、茯苓、杜仲、枸杞子、山茱萸、天門冬、地骨皮
- 当帰:血を補い、血行を促進する。
- 黄耆:気を補い、疲労回復を助ける。
参茸補血丸は、補腎と血行促進を同時にサポートし、冷えや血行不良に悩む方に適しています。
4. 選び方のポイント
- 冷えや疲労感が主な症状の場合:参馬補腎丸
- 冷えに加え、血行不良やむくみが気になる場合:参茸補血丸
まとめ
地黄を含まない補腎薬は、
胃腸が弱い方でも使いやすい処方です。
参馬補腎丸と参茸補血丸の特長を理解し、
自分の症状や体質に合ったものを選ぶことで、日々の健康をより効果的にサポートできます。
ぜひ専門家に相談しながら、自分に合った漢方薬を見つけてください!