胃が重い…それ、「湿」が原因かも?平胃散でスッキリ解決!

中医学

はじめに:食べ過ぎ・飲み過ぎが続くと、胃が重くなる?

「食後に胃がもたれる…」「お腹が張って苦しい…」「食べたものが消化されにくい…」

そんな胃の不調、もしかすると 「湿困脾胃(しつこんひい)」 かもしれません。これは、中医学で「湿(余分な水分)」が脾胃(消化器系)に溜まり、消化機能が落ちてしまう状態を指します。特に、食べ過ぎ・飲み過ぎ・脂っこいものの摂りすぎ で起こりやすく、放っておくと慢性的な胃腸の不調につながることも…。

今回は、湿困脾胃の改善に役立つ漢方「平胃散(へいいさん)」 について詳しくご紹介します。


湿困脾胃とは?こんな症状に要注意!

胃が重く、もたれる

食後にお腹が張る

ゲップや吐き気が出やすい

食欲が落ちる(でも食べると少し楽になる)

軟便・下痢になりやすい

舌の苔が厚く、白っぽい or 黄色っぽい

これらの症状がある人は、胃腸の働きが「湿」で弱っている可能性が高いです。


平胃散(へいいさん)の働き

平胃散は、胃腸の「湿」を取り除き、消化機能を整える漢方薬 です。特に、食べ過ぎ・飲み過ぎで胃腸が弱った人に適しています。

平胃散の主な働き

  1. 胃の働きを改善(消化を助ける)
  2. 余分な湿を取り除く(胃の重さをスッキリさせる)
  3. 胃の気を巡らせる(消化不良による気滞を解消)

主な成分とその作用

  • 蒼朮(そうじゅつ):余分な湿を取り除き、胃腸を温める
  • 厚朴(こうぼく):胃の張りやガスを解消
  • 陳皮(ちんぴ):消化を促し、気の流れを良くする
  • 甘草(かんぞう):胃の粘膜を保護し、働きを助ける
  • 生姜(しょうきょう):胃腸を温め、消化を助ける
  • 大棗(たいそう):脾胃を補い、消化力を高める

加味平胃散(かみへいいさん)との違い

類似薬として「加味平胃散」もおすすめ!

 平胃散(へいいさん)

  • 胃の湿を取り除き、消化を助ける。
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎで胃が重い人におすすめ。

 加味平胃散(かみへいいさん)

  • 平胃散に神麹、麦芽、山査子が追加しさらに強力に
  • 消化をさらに促し、脂っこい食事の影響を軽減。
  • 胃もたれしやすい人や、消化不良が気になる人におすすめ。

こんな食生活に気をつけよう!

 湿をためない食習慣

冷たい飲み物を控える(特に食事中・食後)

脂っこい食べ物を控えめに(揚げ物・こってり系)

食べ過ぎを防ぐ(腹八分目を意識)

消化に良い温かいものを摂る(おかゆ・スープなど)


まとめ

食べ過ぎ・飲み過ぎで胃が重いなら「平胃散」

胃の働きを助け、湿を取り除く漢方薬

脂っこいものを食べすぎたなら「加味平胃散」も選択肢!

「最近、胃の調子がイマイチ…」と思ったら、一度「湿困脾胃」の状態をチェックしてみてください!

生活習慣と漢方で快適な日々を過ごしましょう!

気になる方は漢方の専門家に相談してみてください♪

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