― わたしを取り戻す、産後のやさしい中医学ケア ―
【はじめに
出産を終えて、毎日を必死でこなしているあなたへ。
「ちゃんとしなきゃ」「もっとがんばらなきゃ」って、知らず知らずのうちに無理していませんか?
中医学では、産後は“気(エネルギー)”と“血(栄養)”を大きく消耗し、心も体も“ガス欠”のような状態だと考えます。
それでも毎日がんばってるあなたに、今日は少しだけ、立ち止まる時間を届けたい。
このブログでは、Instagramで好評だったリールシリーズをもとに、産後のあなたにできるやさしいセルフケアをご紹介します。
第1話:疲れてるのに、「大丈夫なふり」してない?
産後って、本当にしんどい。
眠っても疲れが取れない。髪が抜ける。肌もボロボロ。
気分が落ち込んで、泣きたくなる日もある。
でも、誰にも頼れないし、「大丈夫」って笑ってしまう。
そんな自分を、責めてない?
中医学では、出産は「気」と「血」を大量に使う、大仕事。
体も心も、“ちゃんと休まないと戻らない”のが自然なことなんです。
まずは、「疲れてもいいんだ」と、自分にやさしくなってくださいね。
第2話:「産後1ヶ月は休んでいい」ってほんと?
「産後1ヶ月は安静に」と聞いても、現実はそうはいかない…
赤ちゃんの世話、家のこと、上の子の対応、家事…。
「わたしが頑張らなきゃ」って思っていませんか?
でも中医学では、産後1ヶ月は「坐月子(ざげっし)」と呼ばれる体を立て直す黄金の回復期間。
この時期に無理をしてしまうと、数年後の体調や更年期にも影響することがあるのです。
ぜんぶは無理でも、たとえば:
- 朝、白湯を飲む
- 少し横になる時間をつくる
- 家事をひとつ手放す
“今の自分を守る”ための、ひとつの選択を。
第3話:「食べること」から、元気は始まる
料理をする気力もないし、食べる時間すらない。
だから菓子パンとコーヒーで済ませる日が続く…。
そんな方も、多いと思います。
でも、中医学では「食べること」は気と血を補う、大切なケア。
体にやさしく、あたたかいものを少しでも口にすることで、
内臓も、気持ちも、ゆるんでいきます。
おすすめは、
なつめ+鶏肉+黒豆の薬膳スープ。
疲れた体にじんわりしみて、ほんの少し元気が湧いてくる感覚。
“がんばるため”ではなく、“生きてる自分をいたわるため”に食べてみてください。
第4話:「頼ること」は、弱さじゃない
「泣きたくなるのに、泣けない」
「甘えたいけど、頼り方がわからない」
そんな思いを抱えたまま、笑顔で育児をしている方も多いですよね。
でも、中医学では、感情もエネルギー(気)を消耗すると考えます。
「心ががんばりすぎる」と、体にも影響が出てしまう。
だからこそ、
- 「今日はつらい」と声に出す
- 信頼できる人に一言だけ相談する
- できないことは、やらなくていいと思ってみる
それだけで、気のめぐりがふっと軽くなります。
頼ることは、あなたの強さです。
第5話:今の自分も、ちゃんと“美しい”
産後の体も、心も、自分の思うようにはいかない。
イライラしては自己嫌悪して、理想の自分に届かなくて…
でも、それでも前に進もうとしている“今のあなた”は、十分すごい。
中医学では「心と体はひとつ」と考えます。
だからこそ、整えるべきは見た目だけじゃなく、“心の内側”。
食べること、休むこと、泣くこと、頼ること。
そのどれもが、あなたを元気にする“養生”なのです。
最後に伝えたい言葉。
今のあなたも、ちゃんと“美しい”。
【まとめ】
出産を終えた体と心は、すぐには戻りません。
でもそれは、“戻らない”のではなく、
“整えるプロセスが必要”ということ。
中医学の視点を取り入れながら、できることからで大丈夫。
あなたのペースで、あなたの回復を始めてみてください。
