玉屏風散—風邪を引きやすい、感染症にかかりやす人に知ってほしい!

中医学

風邪をひきやすい、感染症にかかりやすい方は知っておいた方が良い漢方薬です。

あなたの健康も守ってくれる知識になるので紹介します♪

【要点】

  • 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)の特徴:体力を補い、免疫力を強化する漢方薬。
  • 適応する症状:汗をかきやすく疲れやすい、風邪や感染症にかかりやすい人に効果的。
  • 生薬構成と作用:黄耆(おうぎ)、白朮(びゃくじゅつ)、防風(ぼうふう)の組み合わせが体を守るバリアを作る。
  • 衛気虚証に使う:中医学でいう「衛気(外的防御エネルギー)」を補う働きがある。

1. 玉屏風散とは?

玉屏風散は、中医学で「衛気虚証」とされる体質を改善する漢方薬です。

「衛気」とは、

体を外部からの侵入(風邪や感染症)から守るエネルギーを指し、

これが弱まると感染症にかかりやすくなったり、

汗をかきやすくなるとされています。

玉屏風散は、次のような症状を改善します:

  • 日常的に汗をかきやすい。
  • 疲れやすく、エネルギーが不足していると感じる。
  • 季節の変わり目や風邪をひきやすい。

2. 玉屏風散の生薬構成と作用

玉屏風散は、以下の3つの生薬で構成されています:

黄耆(おうぎ)

  • 主な作用:免疫力を高め、体を守るバリアを強化する。
  • 特徴:エネルギーを補い、汗を抑える作用があるため、疲れやすい体質改善に効果的。

白朮(びゃくじゅつ)

  • 主な作用:消化機能を助け、体力を維持する。
  • 特徴:脾(消化器系)を整え、エネルギーの吸収をサポートすることで、全身の気力を高めます。

防風(ぼうふう)

  • 主な作用:体表面を守り、外部からの侵入(風邪や感染症)を防ぐ。
  • 特徴:黄耆と組み合わせることで、外的要因からの防御力をさらに高めます。

この組み合わせにより、

玉屏風散は体の「バリア機能」を強化し、エネルギー不足を補う漢方薬として活用されます。


3. 玉屏風散の使い方と効果

効果が期待できる主な症状

  • 汗をかきやすい:黄耆の作用で汗腺の働きを調整し、無駄な発汗を抑えます。
  • 感染症にかかりやすい:防風が体を守り、黄耆が免疫を強化します。
  • 疲労感が強い:白朮と黄耆がエネルギーを補い、疲労を回復します。

注意点

  • 長期的に服用することで効果が発揮されることが多いため、即効性を期待する場合は医師や漢方専門家に相談しましょう。
  • 汗が全く出なくなることはなく、健康的な発汗バランスを整えるのが特徴です。

まとめ

玉屏風散は、

汗をかきやすく疲れやすい方や、

感染症にかかりやすい体質を改善する漢方薬です。

「衛気虚証」の体質に適しており、

体の防御力を高めながら、バランスの良いエネルギーを提供します。

体質改善を目指す方には、ぜひ取り入れてみてください♪

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