冒頭(要点)
「健康のために牛乳をたっぷり飲んでいる」──そんな方、ちょっと待ってください。
実は中医学の視点では、体質によっては牛乳の“がぶ飲み”が不調の原因になることもあるのです。
特に「脾虚体質」の方は要注意。この記事ではその理由と、牛乳との上手なつき合い方をお伝えします。
■ 脾虚とは?〜胃腸が弱りやすい体質〜
中医学でいう「脾」は、消化吸収をつかさどる臓腑。
「脾虚」とはこの働きが弱っている状態で、以下のような特徴があります:
- 食後に眠くなる
- お腹が張りやすい
- 軟便・下痢しやすい
- 冷えやすい・むくみやすい
■ 牛乳が脾虚に合わない理由
① 湿を生みやすい
牛乳は体を潤す性質を持ちますが、脾虚の人が摂ると「余分な湿(湿邪)」となって体内にたまりやすくなります。
結果として:
- お腹が張る
- 痰が増える
- むくみやすくなる
といった不調が出ることがあります。
② 消化しづらい
牛乳は「滋陰作用」で体には良い面もありますが、
胃腸が弱っている人には消化の負担が大きくなりがち。特に冷たい牛乳はNG。
■ がぶ飲みが招く不調の例
- 「毎朝牛乳を飲んでたら、なぜか下痢気味に…」
- 「肌荒れが改善しない…でも牛乳は体にいいと思って毎日飲んでる」
こんな方は、実は牛乳が体質に合っていない可能性があります。
■ 脾虚体質の人が牛乳を飲むときの工夫
ポイント | 詳細 |
---|---|
温める | 冷たい牛乳は避けて「ホットミルク」で |
少量ずつ | 一度にたくさん飲まない、コップ半分くらいで |
生姜やシナモンを加える | 消化を助け、冷えを和らげる |
■ 代わりにおすすめの飲み物
- はとむぎ茶(健脾・利湿)
- 生姜湯(温中散寒)
- 黒豆茶(補血・利水)
まとめ
牛乳は体に良いイメージがありますが、体質との相性が大切。
特に脾虚体質の方は、「がぶ飲み」がかえって体調不良の原因になることも。
体をいたわりながら、あなたに合った飲み方を見つけてくださいね。
