子どものおねしょ~親子で無理なくできる対策~

養生

3〜5歳頃の子供っておねしょおおいですね^^;
朝から「毎朝の洗濯がつらい」「叱りたくないのにイライラしちゃう」

ってことはよくあることですよね。
この3〜5歳のおねしょは発達の途中でよくあるサインなんです。
おねしょをしてしまう原因や中医学で見たときの体質のチェックや漢方の使用例を紹介します。

日常で簡単に取り得れる今日から親子で無理なくできる対策をのせてます。

叱るより“整える”で親子でおねしょを乗り越えていきましょう。


おねしょの基礎

  • 呼び名:医学的には「夜尿」。5歳以降も続く場合は「夜尿症」と呼びます。
  • よくある背景
    1. 夜の尿量が多い(体内リズムやホルモンの未熟)
    2. 膀胱の発達途中/我慢ぐせ
    3. 深い眠りで尿意に気づきにくい
    4. 便秘・ストレス・生活リズムの乱れ

中医学のやさしい見方

中医学では“水のめぐり”を司るが腎(じん)、消化吸収を司るのが脾(ひ)

子どもは「脾常不足(消化が未熟)」「腎常不足(発達途中)」がベースです。

  • 腎気不固タイプ:疲れやすい/冷えやすい/尿回数が多い・夜に漏れやすい
  • 脾肺気虚タイプ:風邪をひきやすい/食ムラ・軟便/朝ぼんやり
  • 湿熱タイプ:甘い・冷たいものが多い/尿の色・ニオイが濃い/肌トラブル

※タイプは目安。自己判断での服薬は避け、必ず医療者・専門家に相談してください。


今日からできる7つの生活ケア

  1. 昼はしっかり水分、夕方は控えめ(就寝2〜3時間前から“少なめ”)
  2. 就寝前トイレ“2回”(30分前と直前)
  3. 便秘ケア最優先(朝トイレ習慣+水溶性食物繊維)
  4. お腹・腰は“冷やさない”(腹巻き/就寝90分前の入浴)
  5. 夜の甘い・冷たい・カフェインは控える(ジュース・アイス・チョコ・緑茶・ココアなど)
  6. 成功体験の“見える化”(スタンプ表/乾いた日を一緒によろこぶ)
  7. アラーム療法は家族の余力がある時に(6〜7歳以降の選択肢。無理はしない)

10分で整う薬膳ヒント

  • “温めて支える”食材:山芋、かぼちゃ、にんじん、米のおかゆ、味噌汁、鶏ささみ、卵、黒ごま、黒豆、なつめ、クコ
  • 控えたい習慣:夜のジュース/連日のアイス・炭酸/スナックの食べ過ぎ
  • 簡単スープ案(就寝直前は量を控えめに):だし+鶏ささみ+おろし山芋+溶き卵

体質のヒントと漢方の考え方(例)

体質や年齢、症状によって可否・用量が変わります。自己判断での服用は避け、小児科・漢方の専門家へ。

  • 小建中湯(しょうけんちゅうとう):冷えや疲れやすさ、腹部の虚弱感のある子の“温め・支え”に用いられることがあります。
  • 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう):汗っかき/風邪をひきやすい/体力が少なめなタイプの“外を守る力”を支える目的で用いられることがあります。
  • 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん):食欲不振・軟便・痩せ気味など“消化の弱さ”が気になるときのサポートに。
  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):情緒が不安定・眠りが深すぎる等の“落ち着き”を支える目的で用いられることがあります。
  • 六味地黄丸(ろくみじおうがん):口渇・寝汗・手足のほてりなど“陰の消耗サイン”があるときに検討されることがあります。

かんたんセルフチェック(3〜5歳向け)

当てはまるものにチェック。多い項目が“体質のヒント”です(診断ではありません)。

  • 夜はぐっすりで尿意に気づきにくそう
  • 冷えやすく、朝はぼんやりしがち
  • 日中の尿回数がやや多め
  • 食ムラがあり、便が緩めになりやすい
  • 風邪をひきやすい/汗っかき
  • 甘い・冷たい飲み物やお菓子が多い
  • 尿の色が濃い/ニオイが強い日がある
  • いびき・口呼吸が気になる
  • 便秘(排便間隔が長い/硬い便)
  • □ 冷え・疲れ・深睡眠系が多い腎気不固 の傾向
  • □ 食ムラ・軟便・風邪系が多い脾肺気虚 の傾向
  • □ 甘冷多い・尿濃い系が多い湿熱 の傾向
    → まずは生活ケア。必要に応じて専門家に相談を。

よくある質問

Q. 3〜5歳なら様子見でOK?
A. “よくある”年齢です。心配が強い時は気軽に小児科へ。

Q. 叱った方が直る?
A. 叱ると逆効果。成功した日を一緒によろこぶ方が近道です。

Q. 水分は厳しく制限する?
A. 昼は十分、夕方以降だけ控えめが基本。脱水はNG。


まとめ——できることから、で大丈夫

  • おねしょは“発達の途中”で起こるよくあるサイン
  • 小児科の基本は「夕方以降は水分ひかえめ/就寝前トイレ2回/便秘ケア」。
  • 中医学のコツは「温める・整える・無理をしない」。
  • 叱らず、成功体験の見える化で親子の朝をラクに。

自分のこどもはこのタイプかなってありましたか?

ひとつでも「できそう」があれば十分です。
親子のペースでゆっくり整えていきましょう。

保存して、つらい朝に読み返してくださいね。

この記事を書いた人
漢方太郎

薬剤師・中医学養生士

「東洋医学で、毎日をもっとやさしく、心地よく。」
病院薬剤師として10年、調剤薬局で6年の経験を積み、現在は漢方薬局の開局に向けて奮闘中。

中医学や薬膳の知恵を活かして、20〜50代女性の“キレイ”と“元気”を内側からサポートする情報を発信しています。

専門用語もやさしく解説しながら、読んだ人の心と体がふっと軽くなるような発信を心がけています。

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