はじめに
毎日スキンケアやエステに時間やお金をかけているのに、
「なんとなく肌の調子がイマイチ」「疲れが顔に出る」「むくみが取れない」
こんな経験はありませんか?
実はその原因、内側の巡りやバランスが乱れていることかもしれません。
中医学では、
- 気(エネルギー)
- 血(栄養)
- 水(潤い) この3つのバランスと巡りが整うことで、本来の美しさが引き出されると考えます。
つまり、肌や髪に現れるトラブルは、「内側の不調のサイン」。
外側のケアだけでなく、内側からキレイを育てることが、長く続く美しさへの近道です。
この記事では、日々の生活に取り入れやすい、 “中からキレイ”をつくるための養生法3選を、 中医学の視点から詳しくご紹介します。

養生1:朝の白湯で体の巡りを整える
なぜ白湯がいいの? 寝ている間、私たちの体は深部体温が下がり、血流や代謝も低下しています。 朝、まず白湯を飲むことで、やさしく内臓を温め、 血行・代謝・リンパの流れを促進し、一日の巡りをスタートさせる効果があります。
中医学的には、脾胃(消化器)を温めることで、
- 栄養をしっかり吸収できる
- 気血水の巡りが整う
- むくみや冷えが改善される など、多くのメリットが期待できます。
デトックス効果や代謝アップも、毎日の小さな習慣から実感できるでしょう。
ポイント:
- 沸騰させたお湯を50〜60℃まで冷まし、朝一番にゆっくり飲む(100〜150ml)
- 季節や体調に合わせて、夏でも常温または白湯がおすすめ
- 冷えが強い人は、生姜を一枚加える「生姜白湯」も◎ ポイント:
- ゆっくりすするように飲む(100〜150ml)
- 夏でも常温or白湯が基本
養生2:香り野菜で気を巡らせる
“気滞(きたい)”って知ってますか?
中医学では、ストレスや疲れが溜まると「気」が停滞し、 これが「気滞」となって顔色のくすみ、むくみ、肌荒れの原因に。
そんな時におすすめなのが、香り野菜。
- セロリ
- 春菊
- しそ
- パクチー などは、香り成分が“気”を動かし、 ストレスによる緊張や滞りをやわらげてくれます。
気が巡ることで、血や水の流れもスムーズになり、 顔色・肌ツヤがアップし、心も軽やかになります。
おすすめの摂り方:
- セロリと春菊のサラダ(オリーブオイル+塩でシンプルに)
- 香り野菜たっぷりのスープやおひたし
- 日々の食事に少し足すだけで、巡りサポートに◎
養生3:良質な睡眠で肝血を補う
キレイをつくるのは、夜の過ごし方。
中医学では「肝(かん)」が血を蓄え、 夜の時間帯(特に22時〜2時)にしっかりと血を補うとされています。
この時間にしっかり眠れていないと、
- 肌荒れやくすみ
- イライラや情緒不安定
- 目の疲れ・ドライアイ といった「肝血不足」のサインが出やすくなります。
睡眠の質を高める工夫:
- スマホやPCは寝る1時間前までにオフにする
- なつめ・菊花茶・カモミールティーなど、 リラックス効果のあるハーブティーを取り入れる
- 深呼吸や軽いストレッチで副交感神経を優位に
「ぐっすり眠る」ことが、 肌や心、自律神経までリセットする大切な時間です。
おわりに
「内側が整うと、外側も自然とキレイになる」 これが中医学の考え方。
日々の小さな習慣の積み重ねが、未来の自分をつくります。
キレイは外側だけじゃ育たない。
「巡らせて」、「補う」という視点で、
体の中から整える習慣、今日から取り入れてみませんか?
