はじめに
脂肪というと“ダイエットの敵”のように感じるかもしれませんが、
実は脂質は私たちの体にとって欠かせない栄養素。
でも、
「脂肪にも種類がある」ということを知らないと、健康を損なうリスクも高まります。
この記事では、
脂肪の基本から、動物性脂肪・植物性脂肪のメリット・デメリット、
中医学と栄養学の視点での養生法を紹介します。

1. 脂肪の基本知識
- エネルギー源として最も効率が良い栄養素
- 細胞膜・ホルモン・神経伝達物質などの材料
- 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収にも必要
2. 動物性脂肪の特徴
- 飽和脂肪酸が多く、常温で固まりやすい
- 肉類・バター・チーズなどに多く含まれる
【メリット】
- 冷え性や虚弱体質の方にはエネルギー補給源として効果的
- 中医学では“陽を補う”作用として使われることも
【デメリット】
- 多すぎると血管の柔軟性が失われ、動脈硬化・心疾患リスクが上がる
3. 植物性脂肪の特徴
- オリーブオイル・アボカド・ナッツ・亜麻仁油など
- 不飽和脂肪酸を多く含み、抗炎症・抗酸化効果がある
【メリット】
- 血中の中性脂肪・LDLコレステロールを低下させる働き
- オメガ3(EPA・DHA)は脳・血管・ホルモンバランスにも貢献
【デメリット】
- オメガ6系脂肪酸(サラダ油・ごま油など)は、摂りすぎると炎症・アレルギーの原因に
4. 中医学的な脂質の捉え方
中医学では
「脂っこいものは“湿”を生む」とされ、
過剰摂取は脾胃に負担をかけるとされます。
とはいえ、良質な脂肪は“肝”や“腎”の潤いを補い、ホルモンバランスや精神安定にも関係します。
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※ポイントは“量”ではなく“質”と“巡らせる力”です。
5. まとめ
脂肪は敵ではなく、体の味方。
ただし、何をどのように摂るかで結果は大きく変わります。
- 不飽和脂肪酸を中心に、質の良い油を選ぶ
- 揚げ物・加工品に含まれるトランス脂肪酸を避ける
- 中医学的には、脾胃のケアも忘れずに
「自分に合った脂質のとり方って、なんだろう?」
そんな問いを持つことが、健康を育てる第一歩です。 食べることは、自分を大切にすること。
日々の選択が、未来の自分をつくっていきます。
