キーワード:小青竜湯 常用 副作用 正しい使い方 漢方 花粉症 冷え性
【冒頭の要点まとめ】
小青竜湯は鼻水やアレルギー症状に効果的な漢方薬として知られていますが、常用はNG。
本来は「風寒(ふうかん)」タイプの急性症状に使うもので、体質や季節に合わない服用は体を冷やす原因になります。
本記事では小青竜湯の特徴と、正しい使い方・注意点を中医学の視点から解説します。
【1. 小青竜湯ってどんな漢方?】
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、風寒タイプのアレルギー性鼻炎や感冒に使われます。
- 「くしゃみ・水様の鼻水・寒気・咳・むくみ」があるときにおすすめ。
- 主に麻黄・桂枝・細辛など温性の生薬で構成され、寒邪を追い払い、水分代謝を整える作用があります。

【2. 年中飲んではいけない理由】
- 小青竜湯は体を温めて水をさばく処方。
→体に「熱」がある状態(例:乾燥や喉の渇き、便秘)では逆効果。 - 「慢性的な鼻炎」「花粉症だからと春も夏も秋も服用」は誤用になりがち。
- 長期使用で「陰虚(いんきょ)」や「熱証(ねっしょう)」を悪化させるリスクも。
【3. こんな症状のときに使うのが正解】
- 水っぽい鼻水
- 悪寒(ゾクゾク)
- 透明な痰の咳
- 寒い日に冷たいものをとって体調を崩したとき
- 朝の冷え込みで症状が悪化した時期限定
※体質や症状が変われば、処方も見直す必要があります。
【4. 正しい漢方の使い方とは?】
- 漢方薬は「その時の証(しょう)」=体の状態に合わせて選ぶもの。
- 長く飲むなら「補剤」など、体質改善タイプを。
- 花粉症に悩む人も、体質によって「小青竜湯」「葛根湯加川芎辛夷」「辛夷清肺湯」など使い分けが必要。
【5. まとめ|小青竜湯を使うときのポイント】
- 小青竜湯は「冷え+水っぽい鼻水」があるとき限定
- 年中飲むと逆効果になるリスクあり
- 自分の体質や季節に合わせて、適切な漢方選びを
- 漢方薬は「長く飲めば効く」わけではない。使い分けが命!
